桃ちゃんと花蓮ちゃん
20201219の夢について。新学期始まってすぐ、主人公の桃ちゃんは宿題にうんざりしていた。
明日までに長い詩をノートに写して来いって。
「ねぇ、桃ちゃん一緒に宿題やろうよぉ」
誰だったろうか。考えていると「花蓮」という名前であると教えてくれた。
新しい友達。桃は快諾した。
後に他の人が、花蓮は昔何かやって嫌われていると言っていた。
太った女の子のクラスメートが「関わるのやめなよ」と言ってくる。
花蓮ちゃんは悪い子になんか見えないから。桃は忠告を無視した。
桃が花蓮と話しているとその太った子がわざわざ桃に話しかけてくる。
花蓮ちゃんが困っているのを笑い者にしているのかな、と感じて胸が締め付けられる想いだった。
他の皆も花蓮を避けていた。花蓮ちゃんが一体何をしたっていうんだろう。
そんなことをするような子じゃないのに。
夏休みになり、桃は花蓮とプールに出掛ける約束をした。
桃は時間通りに来たつもりだったが、花蓮は既に待ち合わせ場所にいた。
わけを聞くと、「わくわくしてつい早く来ちゃった」なんて楽しそうに笑った。
しかし、よくよく時間を見るとプールが開いている時間ではなかった。そのため、なんとなく服屋さんで可愛い服を探しに行くことにした。
…で、紆余曲折あって(夢の記憶がない)、プールに辿り着いた。
「桃ちゃんも楽しそうだね」
「うん、こうやって遊ぶことあんまりなくって」
プールは混んでいた。太った女の子もそこにいた。それに気がついた桃は花蓮の方を見ると花蓮と目が合った。
花蓮は複雑そうな笑みを浮かべていた。
色々あったけれどプールは楽しかった。幸い、例の女の子にこちらのことは気がつかれなかったから二人で楽しく過ごせた。
別れ際に花蓮は
「今日はありがとう。また誘ってね」
とはにかんでいた。
夏休みが明けて始業式。
花蓮は教室にいなかった。
太った女の子が「"あんたの愛しの"花蓮は?」なんていびってきた。
嫌な予感がする。
先生が来て、
「○○花蓮さんは夏休み中に自殺した」
とクラスの皆に告げた。
「…え?」
桃は理解できなかった。唯一無二の友達が、自殺したなんて、あり得ない。
あんなに楽しそうだったのに。
ホームルームが終わる頃、先生に「この後職員室に来てくれ」と言われた。
頭が痛くなった。動悸がした。
重い足で職員室に向かった。
職員室で先生はこう言った。
「花蓮さんは自殺する当日の昼、君とプールに行っていたそうなんだが何か知らないか?」
衝撃だった。「"また"誘ってね」と言っていた花蓮ちゃんがそんなことをするわけがないと信じられなかった。
何も知らないと答えた。涙が出て悔しかった。
そんな、救われない夢を見た。
桃ちゃんと花蓮ちゃん
2023/02/08 up